「この街に笑顔を生み出す場の創生」を掲げ、イベントやセミナーの企画運営を通して小さなコミュニティづくりを目的に活動しています。地域住民一人ひとりが主体性をもち、コミュニティレベルでより良くしていこうとする意識を高めるとともに、人々にとって心豊かに暮らせるまちの実現、循環型地域社会の形成に向け、日々尽力しています。
多様な価値観が共生する今日の社会は、あらゆるコトが受容されるチャンスがある社会とも言えます。ですが、日常生活を送る中で、新たな事柄にチャレンジする時間や労力を捻出できる人は数少ないのではないでしょうか。いずれ実現したい夢を抱きながらも、実現に至らない事情を併せ持つ方へ、私はイベント事業を通して、様々なチャレンジをする「きっかけ」を提供したいと考えています。
私が手掛けるイベント事業の多くは、個人ができることを持ち寄ることで成り立つ仕組みを導入しています。この仕組みにより、携わる人は自分の得意分野を活かしながら、地域において自分の役割を見出すことができると考えています。それは社会に自分が必要とされていることを自覚する機会とも言えます。自分の存在を示すことで、自己肯定感を高めることへ繋がり、結果的に「自分らしさ」を持って生きる人が増えるのではないだろうか―。私が考える「自分らしさ」とは、無理することなく等身大で生きることであり、自分が好きな自分でいられる様のことを言います。自分らしさを持って生きる人々が共生する街へ、そうして心豊かに暮らせる街へと発展していくと考えています。
チャレンジは、時に思わぬ結果をもたらすことがあります。現代の日本では、たった一つの失敗や過ちが以後の生活を脅かすことになりかねないというネガティブな風潮があります。これは失敗が悪いことであるという考え方に要因があります。挑戦には失敗がつきものであり、失敗を繰り返して社会や経済は成長してきました。私は様々な挑戦を促す取り組みと併せて、失敗に寛容な社会へと人々の意識を改革する必要があると考えています。この意識改革がチャレンジする人を増やし、創造性を発揮する可能性を広げることに繋がると思います。
現在、年間40件余りのイベント事業を手掛けています。取り扱う出展者数は年間700人ほどおり、異なる環境、異なる文化で育ってきた人たちで構成されたダイバーシティがあります。ここで多様な人々と直接交流することで、他人が何を考え、どう感じるのかということが想像しやすくなりますし、自分の成長にも繋がります。「違い」を尊重して受け入れ、積極的に活かすことにより生産性を高められたら、個人にとっても街にとっても、大きな活力源となるのではないでしょうか。
これからも誰もが自己肯定感を高める機会を想像し続けると共に、互いに認め合える意識のコミュニティ形成を目指して、イベント事業を展開していきたいと思います。